まんぼうひまなし

たまちょこと山本宏文の いま伝えたいこと。

鉄造りが音階を誕生させた?!

八ヶ岳リードオルガン美術館にて

空気を音に変える道具それがリードオルガン

人類の飽くなき音楽に対する欲求の結晶に圧倒された。

 

Photo

ストップ付のリードオルガンは手元で音色を変える仕組みを持っていてシンセサイザーの原形と説明された。

1910年製フランス・ミュステル社製 クンスト・ハルモニウム日本で唯一演奏ができるストップリードオルガンが目の前にあった。そのオルガンを使ったコンサートの映像も用意されていた。

なんと試し弾きができる。100年以上も前に作られたオルガンを。展示されていたオルガンは全て(パイプオルガンも)自由に弾いていいと言うではないですか。

ストップが付いたオルガン用の楽譜には音色指定の番号が記入されていた。いろいろな種類の音色が出せることは作曲家にとっても夢の機械であったに違いない。うーん“機械”というワードはそぐわないが・・・。リードオルガンには息遣いがある。

改めてリードオルガンは人類の夢の結晶としての楽器であったに違いない。

音階について改めて調べてみた。

音楽は神の声 ピタゴラスは数学でその声を聴こうとした。

ということは、讃美歌はメロディー自体が神の声ということになる。リードオルガンはその神の声を美しく人々に伝えるための道具。

 

開国後、明治の日本へ宣教師はリードオルガンと共にやってきた。教会には必ずオルガンが設置された。より大きな教会にはパイプオルガンが登場する。

 

150年前小学校が日本中にできると明治政府は音楽教育のために国産化をすすめた。

その結果、YAMAHA,KAWAI,NISIKAWA、MATUMOTOの名前を持つオルガンが日本に生まれた。当時の子どもたちはその音色に惹きつけられ、学校に行けばオルガンが聞けるということで就学率がUPしたと言われている。そして、明治20年には全学校にオルガンが普及する。

 

ピタゴラスは鍛冶屋の槌音(相槌)を聞き、ふたつの槌音が心地よく聞こえる時とそうでない時があることに気づいた事から仮説を立て実験して数学の理論で音階を作り出した。

オルガンに空気を吹き込むいわゆる吹子も鉄作りの技術だ。

鉄造りが音階を作り、オルガンを作った。

なかなかと良い結論に達したのでこの辺で・・・。

 

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