まんぼうひまなし

たまちょこと山本宏文の いま伝えたいこと。

蓼科にてーその3-

その1のつづきを書かねば。

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長門牧場でフライヤーを見つけた「掘る女・縄文人の落とし物」は発掘のドキュメンタリー。

大学時代「掘る男」であった私はこのタイトルをどこかで目にしていたような気がしていた。

「これか」という感じでチラシを熟読して長門牧場の販売カウンターで前売り券の有無を訪ねたが置いていないとのこと、置いている場所はどこもここから遠く行けそうもない。

それをそばで見ていたあっちゃんがすぐに役場に連絡をいれて、予約ということでチケットをゲットしてくれた。ありがとうです。

26日当日、結構な雨の中を長和町町民センターへ。会場に入るとほぼ満席。町の職員が主役の映画である。その上、監督が来て対談、映画挿入音楽を製作したミュージシャンが生演奏するという贅沢な企画である。町の気合いの入り具合が半端ない。

それもそのはず、この映画の主役?である黒曜石こそ、町のシンボルであり町おこしの主人公として位置づけられているのだ。

自分としては黒曜石は「和田峠」だろ?「星糞峠」なんて教科書に載ってなかったぞって思っていた。かつて黒曜石体験ミュージアムに訪れたこともあり、地名はブラタモリで耳にしていた。星糞というのは星のかけらという意味で漢字からは想像もつかないロマンあふれるネーミングである。

ドキュメンタリーでは全国の「掘る女」が出演している。主役は縄文人が黒曜石を採掘した鉱山跡を調査する大竹幸恵学芸員だが、青森や神奈川ではいわゆる現場作業員の女子たちによる発掘調査の様子や発掘調査そのものにはまって何年もベテラン作業員として従事している姿が描かれ、発掘に携わる楽しみが表現されていた。

発掘そのものは「土木作業」である。「よいとまけの唄」以外に土木作業に従事する女子は描かれていなかった。最近では「奥村組」のコマーシャルで土木女子なる単語が世間にも広められてはいるが。「考古学」という言葉を纏うと女子率は高くなる。ちなみに私が4年間お世話になった駒澤大学考古学研究会は4割が女子であった。同期も9人中4人が女子だった。「掘る女」である。先輩方を見ても40年以上前から一定数いたことは事実である。この映画を見ながら同期の女子たちの顔が思い浮かんだ。青春の一コマである。

映画はラジオ体操の音楽とともに始まった。発掘作業に入る前の体操のシーン。まさに工事現場の朝である。映画が始まる前に町長が全国各地の発掘調査の様子がでてくると言っていたが、冒頭のシーン調査員のヘルメットに「かながわ考古財団」のロゴが・・・。

國學院大學がいまでも学術発掘を実施していることに驚いた。

百聞は一見にしかずチャンスがあったら是非見ていただきたい映画である。

https://socine.info/2022/09/14/horuonna/

詳しく映画の概要をのせいているサイトを見つけました。

とりあえずこのへんで。

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