まんぼうひまなし

たまちょこと山本宏文の いま伝えたいこと。

新常態(ニューノーマル)へのチャレンジ

こんにちは、山本宏文です。
本日2本目のテクスト、どうぞよろしくお付き合いください。

学校へ行かない?行けない状態が約2ヶ月続いています。
 これまでは非常事態だったのですが、世の中も新常態という言葉が使われるようになりこの状態に適応を求められるように言葉も変化してきました。
 
 新常態に学校が適応するために


 学校教育も当然の事ながら新常態に適応した授業のあり方を模索しなければいけないとおもいます。まず授業形態ですがリモート授業と対面授業をミックスした日常を想定して、単元構成や教科時数を変える。学校目標から各種指導目標まで、できることできないことを明確にしてシラバスを作り直し(現行の指導要領に出来るだけ即した形で、現在のところ文科省からは指導要領の変更等出されていないので)保護者の理解を求める。出来れば、本年度以降いつでも同じ状態になった時に移行できるようになるとベストかなと思いますが、現段階では既に2ヶ月(5月末までだと3ヶ月)の時が失われてしまっているので無理ですが将来的展望として考えておく必要があります。

 この状態の中で、子どもたちに身につけさせたい力、この時期だからこそ身につけられる力を洗い出して学校教育目標に加えるべきだと思うのです。例えば自己管理能力とか自学自習とか家族の一員としての自覚を持つとか。

 現在の学校教育目標は旧常態(こんな言葉初めて使いましたが)に即して作られています。その言葉たちは新常態でも十分達成できるものですか?多分職員室の正面に掲げられていると思います。もう一度見直してみたらいかがでしょう?。

 学校は親と子と先生で成り立っています。そして、お互い(先生同士、親同士、子ども同士も含めて)が理解し合い尊敬(尊重)しあう事でその効果を発揮できると私は考えます。まずは、目指すべき目標を共有しはげましあえる体制づくりの構築が必要です。

 一つのアイディアですが、小学校でも教科担任(担当)制を学年内で設けてみてはいかがでしょうか?学年会議で教科の進度を確認しなくて良くなるのはもちろんのこと、リモート授業での教科進度管理が楽になりますし、場合によっては分散授業を余儀なくされた時にクラスがバラバラでも管理が可能となります。

「そういってもそんなに人員がいないし」、「そもそも単級だから」という声が聞こえてきそうですが、こんな場合低中高ブロックで回していくとか、文科省が退職者にお願いを出しているので、人員が増えるなども考えられるのではないでしょうか?


   登校できなくても教育目標を達成するために


 リモート授業(小中学校の授業はきめ細かく指導をしていくので、大学や高等学校などの単位修得の為の一斉講義形式で使われるオンライン授業やWeb授業などと区別してこの様に呼んだ方がいいと思います)についてですが、私の考え方が変わりました。この連休に3つのzoom研修会に参加し、YouTubeでzoomについての番組を見た結果、小、中学校の場合授業でzoomを使うのはおすすめできないと考えるようになりました。zoomはあくまでもWeb会議のために設計されたソフトですので、職員会、学年会、朝の会、帰りの会、保護者懇談会などへの用途にはベストです。面談に使っている大学の事例もありました。

 課題を出したり、参考動画を貼り付けたり、テストをしたりできるのはやはり、学校教育のために作られたGoogle classroomをお勧めします。横浜市で作った授業動画もここでなら生かせると思います(そのために、教科学年ごとの検索indexが必要)。もちろんGoogle meetを使っても双方向通信は出来ます。しかし、今のところ私的にはブレイクアウトせションや入退室管理などの点でzoomに分があるかなと思います(google meetを使い込んでいないのであくまで私的な印象として)。

 対面授業は今のところ生活指導やレクリエーション、クラスづくり等のリモートでは目標が達成できない授業をするべきだと思います。


今後の事がはっきりしない中で
 現状では対面とリモートの割合は週の授業日数であらわすと0:5です。少なくとも14日までは継続するでしょう。しかし、緊急事態宣言が31日まで継続されたのでこの0:5の割合は恐らく変わらないでしょう。登校できても健康観察ぐらいしかできないと思います。その後、恐る恐る1:4、2:3、3:2まで行ってしばらく様子を見て、夏休み期間(1週間ほどになるか?)を経て感染者数の増減で授業の割合を調整していき涼しくなったところで5:0寒くなるとまた、感染が増え0:5からを繰り返すのではないかと想像すると今年度は対面とリモートの割合は4:6ないしは3:7ぐらいになるのではないでしょうか?

 恐らく指導要領で定められている教科時数や教科内容を今年度中に完遂する事は不可能だと思います。そこで浮上してくるのが来年度9月新学期制です。もちろん、色々な議論がありますけど、現在の児童生徒の学習保障という観点から考えるとこの方法がかない有望であると私は考えます。

 ポストコロナという文言があまり好きではありませんでした。何だかこの混乱を利用して新しい世界がやってくるなどと喧伝しているのをみてちょっとな?とも思っていました。私には「新常態」(ニューノーマル)この言葉だとしっくりきます。やはり、コロナとつき合う事で生活や仕事、生き方まで変化させて柔軟に常態をつくりだす。その為の合言葉としてこれからも使っていきたいと感じています。

今日もここまで読んでいただいてありがとうございます。今日はもう一本あります。

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