まんぼうひまなし

たまちょこと山本宏文の いま伝えたいこと。

文部科学省発

 こんにちは。山本宏文です。

62歳の自分をサイバー空間に投げ出して、気持ちが楽になりました。

さて、63歳の初ブログ?やいかに?

 昨日学校勤めの妻から、2時間半の動画なんだけど見る?といって紹介されたのがYouTubeにアップされていた5月12日の文部科学省 令和2年度ICT活用アドバイザー事業「学校の情報環境整備に関する説明会」の動画であった。

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 まず、この動画を全部見終わっての感想は、趣旨としては現在子どもたちが置かれている状況を「学びの保障ができていない」という事であるのは理解できた。しかし、「前代未聞の非常時・緊急時」という文言が冒頭に掲げられているが何がという主語が語られる事はなかった。主語は「コロナが」ではないはず。公教育のどこが前代未聞の非常時で何が前代未聞の緊急時なのか?曖昧のまま説明会は続いていった。内容よりもこの動画が意味するもののほうが私には気になる点が多かったのでそこを中心に書いてみたい。

  情報を「伝達」から「拡散」へ?
 動画の中でも述べられていたが、去年まで説明会は全国の担当者を文科省に集めて伝達をしていた。しかし、今年はこのようなICTを活用する事で集まる事なく同じことができている。これがICTの成果だと言っているようであったが、私は思わずじゃあ去年からやっておけばもっとICTの活用をアピールできたんじゃね?などと不遜な突っ込みをいれていた。参勤交代制を廃止した?とも言えるかもしれない。情報は権力者が独占する事でその価値を担保していた時代は終わりました。この情報を国民の皆さんで自由にお使いください。情報伝達形態から見るとそのように見える。しかし、ここには官僚のしたたかな戦略が透けて見えるような気がしてならない。あまりにも前のめり過ぎている。担当部署としてこの際、一気に政策課題を完遂してしまおう。予算を引っ張り込んでこようという省庁内での駆け引きがこの事態を生んでいるのではないのか?非常時・緊急時だから。これが終わったらまた、「元に戻る」が前提。これは、あくまでも私個人の見解です。

 

  トップダウンからボトムアップへ?
 冒頭の説明(私にはアジ演説に聴こえたが)でICTの活用普及に後ろ向きの自治体を激しく非難し、5%の家庭がインターネットに繋げられないからといって、オンラインでの学校活動を諦めるのはナンセンスだ。とにかく枕詞は「非常時・緊急時だから」どんどん進めろと。


 使えるものは何でも使って
 できることから、できる人から
 既存のルールにとらわれず臨機応変に
 何でも取り組んでみる

 この最後の「何でも取り組んでみる」の下に「現場の教職員の取り組みをつぶさない」とあり、いいアイディアはどんどん取り上げて、情報共有していこう。現場からのアイディア、発信を期待している。と私には読み解けるのであるが、いわゆるボトムアップっていう手法の際たるものだ。あれだけ統制をモットーとしていた文科省が急に方針を変えたとは思えない。現場でも若い教師がこの情報を掴んで校長に迫ったとしましょう。校長はそんな事は前例がないから無理だ。とかこの説明は各都道府県の教育委員会に向けて発されているものだから、このことをやるやらないの判断は当然都道府県の教育委員会が決めることで君たちが勝手に決めるべきものではないのだよ。とか言ってせっかくやる気を起こした教職員に冷や水を浴びせるのだろうか?まあ、今までも全て教育委員会というサーバー(パスワードはほうれんそう)にお伺いを立てないと、なんかあったときに全て自分の責任にされてしまう。このサーバーは自分たちの安全保障装置だという意識を植え付けられてしまっているのでこうなるのも仕方がないところではあるが(あくまでも私見です)。

 まあ、この説明会の趣旨は令和5年に完成する予定であったGIGAスクール構想を前倒しして今年度に完遂させてしまおうというもので、「児童生徒に一人1台端末」「高速大容量の通信ネットワーク」の整備が主眼となっており、教育理念というよりも予算の使い方の説明に大部分が費やされている。その事からしてもやはり、前段の言動はアジテーションだったのかなあ。ということで。

 なんだかなあという結語
 書き上げてなんだか虚しさが残った。新しい道が見えるのかと思ったが、よく良く考えるといつも通りの日常に収斂されてしまう。友人である若い現役の学校教員に今朝、冒頭のスライドをLINEにUPして、これを黄門様の印籠のようにしましょう。などど書き込んでしまった自分が恥ずかしい。このテクストを書いてからにすればよかった。しかし、歴史は勘違いから始めるとも言われているわけで、あながち無駄ではなかったことを祈るばかりである。

口惜しいので例のスライドを本文に貼り付けました。

 63歳の誕生日に長野中部と岐阜県飛騨地方を震源とする群発地震が再度始まった気配がする。自宅でもこれを書いている途中で2度ほどの揺れを感じた。現在のところまでで11回の地震うち3回はM4以上の規模。前回より地震のエネルギーは大きくなっている。

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