音楽スタジオ付きの家をつくる その4
2021年7月 6日 (火)
かくして、1997年4月1日竣工引き渡し
裏の家は廊下でつながり一体となり、両親の隠居所となった。
屋移りはいけないということで、磯子プリンスホテルに一泊していよいよ当日。
私は複雑な心境だった。「楽しかった家づくりも終わっちゃうんだ」と本当にこの2年楽しかったのである。自分たちの考えていることがどんどん形になっていくクリエイティブな毎日だった。それが終わってしまった。妻は喜び満面「やっと住める!!」
あれから25年。四半世紀が過ぎた。リビングの壁テレビが3年前に最後のピースとしてはまりこの家は完成を見た。
5年前には外壁を塗り直し、雨漏り等の細部に手を入れた。ガスヒーポンの駆動域が1階のみになり、リビング・寝室のエアコンを全て交換した。ガス給湯器の交換、駐車場の主はボンゴフレンディーから7台のローバー、初代ビュートを経て現在2代目ビュートとなる。リビングのYチェアーも座面を張り替えた。子供たちは三人とも就職、自立。子供部屋ロフトは物置と化し、一人暮らしから戻った長女が下面を占有している。屋上も年一回の使用となりテーブルの劣化が心配である。スタジオは機能を充実。固定資産分を稼ぎ出してもらおうと画策し、2年前から貸スタジオとなった。音楽だけでなく会議、カラオケ、麻雀と多目的に使えるようにした。コロナさえなければ、もっと稼いでいたはずである。今年やっとリビングのカーテンをリニューアル。家中にWi-Fiが飛び、4台のテレビ、7台の端末が駆動している。
週休3日セミリタイア夫婦を自称。
今、こうして振り返って見ると、一瞬の出来事であった。
スタジオの防音はどうだったかって?
落成記念ライブにて計測
「スタジオの対角線から離れると音が減衰していきます。これはうまくいきましたね。」
とのお言葉。しかし、夜9時近くに隣から苦情が「音がうるさい」と。原因はミニキッチンにつけた防音換気扇の外カバー。スピーカーのごとく鳴っていた。大急ぎでプチプチシートを詰めてことなきを得た。その後25年間一度も騒音に対する苦情はいただいておりません。成功したんじゃないでしょうか。
ということで、高校の後輩から受けた質問に端を発した記憶の記録でした。
あと、奥さんの検閲いや校正を受けてこの文章はブログへリリースされます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
あ、そうだ。大事なことを忘れていました。
この家づくりで一曲完成しました。
夢がかなう時 詞/曲:山本敦子
1.長い時間をかけて 語りあった夜
何を求めるのか 何を大切に生きるのか
夢がどんどん広がる 仲間が集まるこの家
子どもは走りまわり
ぼくらはシンガーソング
君はカーペンター 輝く光の中で
君はカーペンター ぼくの夢かなえてくれる
2.ふと目がさめれば ほら聞こえる
金槌の音 親方の檄が飛ぶ
一人の力は小さいけれど
みんなの手と手重なって
君がいたから 夢がかたちになった
君がぼくの夢かなえてくれた
君はカーペンター 輝く光の中で
君はカーペンター ぼくの夢かなえてくれる
3.母さんに支えられて 父さんに許されて
自分らしく生きるために 歌う事を選んだ
どんなに疲れていても 大切な仲間とこの時間
心も体もみんな 元気になれるよ
君はカーペンター 輝く季節の中で
君はカーペンター ぼくの夢かなえてくれる
君はカーペンター 輝く光の中で
君はカーペンター ぼくの夢かなえてくれた
コメント
三澤護
2021年7月 8日 (木) 16:23
写真を見て色々思い出しました。建物はその人の人生、夢に大きくかかわって行く事改めて実感しました。又子供│への影響も少なくないでしょう・・・ 怖くのあり、楽しくもある仕事です。